ウィルコムから新スマホ、DignoDual(WX04K)が発表されましたね。毎月6000円以上かかる専用プランや、メールアドレスのドメインが変更されるなどの、従来のウィルコムファンにはかなり不評の内容となっています。DignoDualは何をターゲットにしているのか考えてみましょう。
注目すべきなのは、090/080の電話番号(仮にBナンバーと呼称します)での通話が可能という点です。 前作のスマホであるHYBRID W-ZERO3(WS027SH)では通話はPHSのみ、データ通信はPHS/3Gのハイブリッドという構成でした。これに対し今回のDignoは、通話はPHS/3Gのハイブリッド、データは3Gのみ、という構成に変化しています。そしてこの Bナンバーが他社からのMNPに対応しています。契約者の純増数を競う携帯会社としては、このBナンバーに戦略的な意味があります。
ご存知の通り現時点では070の番号はMNPに対応していません。この状況でBナンバーを開始するとどうなるか。既存契約者がMNPによって転出はあり得ないのに、MNPで転入させることができる。相手の攻撃は効かないけれど、こちらの攻撃は効く、という状況となるのです。なんて美味しい!もちろん既存のPHS契約者がDignoDignoに機種変更するだけでも、契約者が+1になります。またまた美味しい!
今回のDignoDualは、MNP移行期ならではの、攻めの戦略端末なのでしょう。