AZ01MRはwifiルーターとして使用する他に、USBアダプターとしても使用できる。それだけなら他機種でも可能だが、AZ01MRではOSがubuntuでもUSBアダプターとして使用可能なのである。
従来のwimax USBアダプターはLinuxには対応しておらず、ドライバーも配布されていなかったため、Linuxで使用するにはwifi接続するしかなかった。AZ01MRも正式にはLinuxには対応していないが、USB接続すると有線接続として認識され通信が可能だ。ちなみに確認している環境は、ubuntu11.04 32bitとAZ01MRのnifty専用モデルの組み合わせだ。ubuntu以外のLinuxは試していないので分からないが、有線接続として認識されるのだから、恐らく使用可能だろう。
また、AZ01MRはUSBアダプターとして使用している最中にもwifiルーターとして機能する。LinuxPCにUSB接続しつつ別の機器からwifi接続することが可能なのだ。このあたりの柔軟性の高さは、他のモバイルルーターより一歩抜きん出ているだろう。
残念なのは、細かな不具合が多い点だ。私が遭遇したのは時々wifiの電波強度が安定しない、自動パワーオフが作動しない、の2点だ。とりあえずパワーオフは手動で対応している。これらの不具合がファームの修正で改善されれば良い機種になると思う。